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神戸市と共同で取り組んでいるAIアプリケーションコースのプロジェクト「Unmute city」。 私たちは、現代の行政課題に対する「ある構造的な問題」を解決するために、AIを活用した新しいプラットフォームを開発しています。
なぜ、今このプロジェクトが必要なのか?
これまで行政は市民の声を聞くために様々な施策を行ってきました。しかし、そこには常に「ノイジーマイノリティ(声高な少数派)」の意見ばかりが反映されやすいという課題があります。
日々の生活で不満や改善のヒントを感じていても、わざわざ役所の窓口に行ったり、専用サイトに登録して意見を投稿したりするハードルは非常に高いものです。「サイレントマジョリティ(声なき多数派)」と呼ばれる90%の市民の声を、どうすれば自然な形で行政に届けられるのか。
過去には「D-agree」のような対話プラットフォームを用いた試みもありましたが、「わざわざ専用アプリを使わない」「公の場での議論は心理的負荷が高い」という理由で、思うような成果が得られませんでした。
「Unmute city」が掲げる解決策:議論を強いない「受動的」なアプローチ
私たちが開発している「Unmute city」の最大の特徴は、市民に一切の「議論」や「専用アプリの利用」を求めないことです。
- SNS受動スキャニング(若年・ミドル層) 市民が普段使っているThreadsやFacebook上で、日常の不満や気づきを投稿してもらうだけで十分です。AIボットがそれらの投稿を「受動的」に収集・分析します。
- 共感の可視化(自動スコアリング) ただ投稿を集めるだけではありません。重要なのは「どれだけ多くの人が同じ不満を感じているか」です。AIは投稿に紐づく「いいね(共感)」の数もセットで収集し、サイレントマジョリティの熱量を定量的に計測・スコアリングします。
技術の力で「ノイズ」を排除し「真の課題」を抽出する
SNSには、広告やスパムなど、行政課題とは無関係な投稿も溢れています。ここで力を発揮するのが、私たちが実装している「AIバックエンド」です。
- scikit-learnによるフィルタリング: 入口でスパムや関係のない投稿を機械的に排除し、純粋な市民の声だけを抽出します。
- AI分析・構造化: 抽出された課題は、GeminiなどのLLM(大規模言語モデル)を用いて自動的にカテゴリ分けし、優先度順に並べ替えられます。
これからの街づくりへ
「Unmute city」が目指すのは、行政職員がダッシュボードを見るだけで、今、街のどこで、どんな課題が市民の関心を集めているのかを一目で把握できる未来です。
「声を上げない市民」の日常的な呟きが、AIによって「行政の意思決定」へとつながる。神戸電子専門学校の学生チーム「Echo」は、テクノロジーの力で市民と行政の距離を縮め、新しい街づくりのあり方を模索していきます。
私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。


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